ある大型ショッピング施設のバーゲン告知のポスターは、
なんと驚くことにバーゲン初日に貼り出されます。
いったい事前に告知しないのはなぜなのでしょうか。
例えば今年5月9日(土)から1週間行う「春物売り尽くしバーゲン」の開催が、
5月6日(祝)までのゴールデンウィークに現地を訪れる大勢の消費者に何も伝わりません。
バーゲン前にも買ってほしい店側の思惑もあるでしょう。
しかし、2つの大きな問題点に気付くべきです。
まず、当日に貼り出すポスターは広告の意味を成しません。
せめて1ヵ月くらい前から告知し、例えばその1ヵ月でポイントを集めた消費者が
バーゲン当日に来場すれば特典をもらえるといった企画を考えるほうが効果的です。
もう一つは、ゴールデンウィークにワンピースを購入した消費者が、
たまたまバーゲン当日に訪れて半額になっている同じ商品を見つけたら不信感を抱くでしょう。
バーゲンを成功させるためには、消費者の心理を的確に読む力が必要です。